1 輸送の安全に関する基本的な方針
当社は、輸送の安全の確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、安全方針として「安全綱領」
を定め、役員以下全社員がこの意識をもって、それぞれ業務に取り組んでいます。
≪安全綱領≫
安全は、私たちの最大の使命である。
1.安全の確保は、規程の遵守及び服務の厳正に始まり、たゆまぬ努力で築きあげられる。
2.確認の励行と連絡の徹底は、安全の確保に最も大切である。
3.安全の確保のためには、職責をこえて一致協力しなければならない。
4.判断に迷ったときは、最も安全と考えた行動をとらなければならない。
2 輸送の安全に関する目標及び達成状況
(1)2023年度の目標及び達成状況は以下のとおりです。
重大事故(傷害・人身事故) ・・・・・ 0件 【達 成】
上記以外の有責の軽微な自動車事故等 ・・・目標20件⇒26件発生【未達成】
軽微な車両故障 ・・・・・・・ 目標10件⇒12件発生【未達成】
その他、高速バス交替運転者配置基準違反等の発生について監督官庁へ報告しております。
なお、輸送の安全確保命令、事業改善命令、行政処分等はありませんでした。
(2)2024年度の目標
お客さまの死傷事故・人身事故 ・・・ 0件
上記以外の有責の軽微な自動車事故等 ・・・21件以下
軽微な車両故障 ・・・・・・・・・・・10件以下
3 自動車事故報告規則第2条に規定する事故に関する統計(2023年度実績)
第2条第1~4号に該当するもの(重大事故) ・・・0件(うち貸切バス0件)
第2条第7号に該当するもの(車内事故) ・・・・0件(うち貸切バス0件)
第2条第11号に該当するもの(車両故障) ・・・・0件(うち貸切バス0件)
4 安全管理規程
安全管理規程は、別紙のとおりです。
5 輸送の安全のために講じた措置及び講じようとする措置
(1)2023年度に輸送の安全のために講じた措置 ※別紙参照
①安全推進委員会(委員長=社長)を毎月定例開催
事故情報の共有、事故分析及び安全対策の指示
②運行管理者研修及び整備担当者会議、指導担当者研修を開催
③経験年数・年齢に応じた乗務員集合研修(乗務員フォローアップ研修)
入社1、6、10年目(3年目該当者なし)並びに55歳以上の運転者対象
④事故発生者に対する安全フォロー研修
⑤運転適性診断結果に基づく個人指導および安全運転目標の設定
⑥「指導及び監督の指針」に基づく年間を通じた教育訓練
⑦異常時対応訓練
救命救急(心肺蘇生・AED)講習、タイヤチェーン着脱訓練、雪道走行訓練
緊急地震速報対応訓練、バスジャック対応訓練(机上)等
⑧健康診断、睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査の実施と点呼時の疾病・疲労・睡眠不足等確認
⑨酒気帯び運転防止に関する啓発並びに点呼時のアルコール検査
⑩「衝突被害軽減ブレーキ」等のASV装置の導入拡大
⑪通信型デジドラの活用(異常時対応ならびに指導及び効果の確認)
⑫エコドライブの展開
⑬人間ドック・脳ドックの受診慫慂
⑭感染症等防止および感染拡大防止の取り組み
⑮BRT等受委託事業者間で連携した安全確保の取り組み
(2)2024年度に輸送の安全のために講じようとする措置
①安全推進委員会(委員長=社長)を毎月定例開催
事故情報の共有、事故分析及び安全対策の指示
②運行管理者研修及び整備担当者会議、指導担当者会議、勤務担当者研修の実施
③経験年数・年齢に応じた乗務員集合研修(乗務員フォローアップ研修)
入社1、3、6、10年目並びに55歳以上の運転者対象
④安全フォロー研修(事故再発防止研修)
⑤運転適性診断結果に基づく個人指導および安全運転目標の設定
⑥「指導及び監督の指針」に基づく年間を通じた教育訓練
⑦異常時対応訓練
バスジャック対応訓練、車両火災対応訓練
救命救急(心肺蘇生・AED)講習、タイヤチェーン着脱訓練
雪道走行訓練、緊急地震速報対応訓練等
⑧健康診断、睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査の実施と点呼時の疾病・疲労・睡眠不足等確認
⑨酒気帯び運転防止に関する啓発並びに点呼時のアルコール検査
⑩「衝突被害軽減ブレーキ」等のASV装置の導入拡大
⑪通信型デジドラの活用(異常時対応ならびに指導及び効果の確認)
⑫訓練車を活用した事故防止訓練の強化及び運転特性の是正(3カ年計画)
⑬エコドライブの全社展開
⑭JR九州安全創造館研修の受講(新人運転者等対象)
⑮人間ドック、脳ドックの受診拡大、受動喫煙対策の推進
⑯感染症等防止および感染拡大防止の取り組み
⑰運輸防災マネジメント指針に沿った異常時対応ルールの啓蒙及び充実
⑱BRT等受委託事業者間で連携した安全確保の取り組み
6 輸送の安全に係る情報の伝達体制及びその他の組織体制
(1)輸送の安全に係る情報の伝達体制・・・・別紙1
(2)事故・災害等発生時の報告連絡体制・・・別紙2
7 輸送の安全に関する教育及び研修の実施状況
(1)運行管理者及び整備管理者への教育等
①運行管理者研修や勤務勉強会、点呼執行状況チェックを行ない、関係法令及び社内規程の
遵守の徹底を図り、運行管理者及び運行管理補助者の指導育成を行なっています。
②整備担当者会議を開催し、車両故障防止対策の情報を共有するとともに、関係法令を遵守
するよう指導しています。
(2)乗務員への教育育成
①徹底した基礎訓練、ステップアップ研修の実施と厳格な社内審査により、安全運転技量の
高い運転者の育成に努めています。
(A) 一般乗合バス運転士
入社後、基礎訓練・路上実習を実施し、運転技量審査に合格後、営業運転を開始。
(B) 高速バス運転士
一般乗合バス運転を概ね1年以上経験後、事故歴、心身状態並びに接客態度等良好な者に
対し高速道路走行訓練を実施し、運転技量審査に合格後、高速バスに関する営業制度及び
サービスに関する教育を実施し、営業運転を開始。
(高速道路走行訓練 例)
・期 間:2週間程度
・車 種:大型車(12m車)
・区 間:九州道(太宰府IC~玉名IC、宮崎IC、鹿児島IC)福岡都市高速、
各バスターミナル等
・指導内容:高速道走行、ゲート進入、高速道合流、サービスエリア進入、駐車
高速道バス停進入、車線変更、高速道トンネル走行、各バスターミナル
進入、発着、高速道夜間走行、お客さま取り扱い等
(C) 貸切バス運転士
高速道路走行運転技量審査に合格した運転者に対し、国交省の「指導及び監督の指針」に
基づく所定の教育と実務運転及びサービスに関する実践教育を実施後営業運転を開始。
※実技指導の写真は別紙参照
(貸切走行訓練 例1)
・期 間:2022.7.24~7.25
・車 種:大型車(12m車)
・ル ー ト :車庫⇒九州/長崎道⇒長崎市内観光ルート・稲佐山⇒長崎(泊)
長崎⇒雲仙⇒島原~~長洲⇒九州道⇒福岡空港⇒車庫
(貸切走行訓練 例2)
・期 間:2022.9.12~9.13
・車 種:大型車(12m車)
・ル ー ト :車庫⇒九州/中国道⇒秋芳洞・秋吉台⇒長門⇒豊北⇒九州道⇒車庫
車庫⇒九州/大分道⇒日田・豆田町⇒大山⇒長者原⇒湯布院⇒
別府・地獄⇒大分/九州道⇒車庫
・指導内容:経路、駐停車、高速道走行、市街地、狭隘路、山道走行、夜間走行、
要注意箇所指導等
(雪道走行訓練 実施)
・期 間:2024.2.22~2.23
・車 種:大型車(12m車)
・ル ー ト :車庫⇒新鳥栖駅⇒長者原⇒牧ノ戸⇒瀬の本⇒南小国⇒大観峰⇒内牧(泊)
内牧⇒阿蘇⇒新阿蘇大橋⇒高森湧水⇒熊本駅⇒九州道⇒車庫
・指導内容:経路、駐停車、高速道走行訓練、山道走行訓練、チェーン脱着訓練、
雪道走行訓練、雪上(アイスバーン)での急制動訓練(スタッドレス
装着時)、夜間走行訓練、異常時対応訓練、要注意箇所指導等
(指導担当者歴)
指導担当者(A)・・・2002年入社、2013年から指導担当(11年)
指導担当者(B)・・・2004年入社、2014年から指導担当(9年)
指導担当者(C)・・・2005年入社、2021年から指導担当(3年)
②入社時の研修のほか、年数・年齢に応じた乗務員集合研修〔=乗務員フォローアップ研修〕、
及び事故発生者に対する安全フォロー研修(事故再発防止研修)を行なっています。
③運転者の運転技術及び接客サービスの向上を図るため、サービス・安全運転競技会を
行なっています。
④支店において、国交省の「指導及び監督の指針」に基づく教育項目を、四半期ごとに分け
実施しています。
⑤ヒヤリハット情報や国交省メールマガジン、ドライブレコーダーの映像記録等を活用し、事故
分析や危険予知訓練を行なっています。
8 輸送の安全に係る内部監査結果並びにそれに基づき講じた措置及び講じようとする措置
(1)「安全管理規程」に基づき、本社運行管理部門及び全支店を対象に、運行管理・整備管理にお
ける法令遵守及び当該年度の重点施策の実施状況に関し内部監査を行ないました。また、社長
及び安全統括管理者については、社内監査役による内部監査を実施し、運輸安全マネジメント
の取組み状況を確認しました。監査結果に基づき、次年度の「輸送の安全に関する重点施策」
を策定しました。2024年度についても実施します。
(2)春、秋の全国交通安全運動及び年末年始の安全総点検期間中に、経営トップを始め安全統括
管理者や本社幹部社員により、支店に対し安全管理点検を実施し、輸送の安全に関する業務が
的確に実施されているかの確認を行ないました。さらに、指摘事項については、改善状況を
確認しました。2024年度についても実施します。
9 安全統括管理者(2024年3月31日現在)
安全サービス推進室長 田主 学
10 事業用自動車の運転者、運行管理者、整備管理者に係る情報(2023年3月31日現在)
運転者 95名(うち貸切バス運転者 36名)
運行管理者 32名、補助者 7名
整備管理者 5名、補助者 34名
11 事業用自動車に係る情報(2024年3月31日現在)
車両数 91両(うち貸切バス 24両)
☆ 全車、通信型デジタコドライブレコーダー、業務用無線機装着済み
☆ 高速バス・貸切バス全車に、衝突警報及び車線逸脱警報装置装着済み
☆ 高速バス・貸切バスに順次、衝突被害軽減ブレーキ導入(高速バス17両、貸切バス14両)
☆ 夜行高速バス全車に、自動消火装置装着済み
☆ ドライバー異常時対応システム(EDSS)導入(高速バス2両、貸切バス5両、路線バス4両)
12 貸切バスに係る事故に関する統計(2023年度実績)〔再掲〕
有責人身重大事故 0件
有責人身事故 0件
有責物損事故 0件
車内転倒事故 0件
装置の故障により運転できなくなったもの 0件
軽微な単独物損事故 11件
無責事故(被災) 0件
13 貸切バス事業者安全性評価認定制度
三ツ星(2015年から継続認定)